飯坂純<常任指揮者>
三重県志摩市出身。武蔵野高等学校(音楽科)、武蔵野音楽大学ピアノ科卒業後、昭和音楽大学、大学院のオペラ伴奏研究員として勤務。2000年パリ・シャトレ劇場での研修オーディションにおいて選出され研鑽を積む。帰国後、新国立劇場小劇場オペラシリーズの音楽スタッフとして公演の中核を担う。2005年、当時の芸術監督T.ノヴォラツスキー氏に小劇場での実績を認められ、大劇場のスタッフとして抜擢、プロンプターとしても活動の場を広げる。伴奏ピアニストとしての活動の傍ら、指揮活動も始め、現在まで多くの日本初演作品の上演に携わり、80作品を超えるオペラのレパートリーを持つ日本では数少ないコレペティートル上がりの指揮者として期待され、更に現場での経験を活かし、オペラ制作プロデューサーとしても才を発揮し、日本有数のオペラ上演におけるスペシャリストとして将来を期待される逸材である。2017年11月10~11日には新国立劇場中劇場にてG.ドニゼッティ作曲「ビバ・ラ・マンマ」を指揮予定。新国立劇場オペラ劇場・音楽スタッフ、東京オペラ・プロデュース・メンバー、東京合唱協会・客員指揮者。
中村香里<常任ピアニスト>
国立音楽大学・音楽教育学科卒業。在学中よりオペラ研究団体のピアニストをつとめる。 東京オペラシアター公演『フィガロの結婚』でデビュー以後、『カヴァッレリア・ルスティカーナ』『道化師』『ルイーザ・ミラー』『メフィストーフェレ』(日本初演)などの公演に参加。 千葉市民オペラ公演『ラ・ボエーム』『こうもり』『魔笛』、また多摩市民オペラ公演『トスカ』『蝶々夫人』などの公演に参加。 多摩芸術フェスティバルにピアニストとして参加し、好評を得る。 また杉並オペラ公演『椿姫』、『仮面舞踏会』『愛の妙薬』などの公演に参加。 シド音楽企画主催の『洋楽寄席』『邦人作品演奏会』『日本の音楽展』等に出演。 東京オペラシティにてリサイタルをひらき、好評を得る。コンセール・ヴィヴァン主催の演奏会にも出演。 モーツァルト・ロッシー二などのチェンバリストとしても活躍している。 室内楽、リサイタル共演やオペラのコレペティトゥアとして数多くの公演に参加している。 中央大学音楽研究会混声合唱団のピアニストとして、2006年より参加。
白石卓也<名誉音楽監督>
1961年高知県出身。1982年国立音楽大学に入学。鈴木惇弘氏に師事。 学生時代より二期会、文化庁オペラ研修所等で副指揮者として多くのオペラの研鑽を積む。 国立音楽大学を中退し、ウィーンに留学、カール・エスターライヒャー氏に師事した。 1986年、シエナ・キジアーナ・アカデミー(イタリア)のオーディションに合格し、ゲンナディ・ロジェストヴェンスキー氏に師事する。 その際、ルッセ交響楽団(ブルガリア)を指揮し、好評を博した。 1991年にはアウディ・ダーティントン・サマーミュージックフェスティバル(イギリス)のオーディションに合格し、その際の演奏にて、ディエゴ・マッソン氏にその音楽性を高く評価された。 中央大学音楽研究会混声合唱団名誉音楽監督。
当団の音楽監督及び前常任指揮者として、28年間(1988~2015年)という長きに渡ってご指導いただきました。音楽面の指導はもちろん、部員一人一人と真摯に向き合うことを大切にされてきました。
子供のような純真さを持ち、練習の度に誰よりも熱い想いで学生にメッセージを送られていたことを、時折ふと思い出します。白石先生は今でも私たちにとって大きな存在であり、その教えは日々の支えになっています。
先生への感謝と、ご冥福をお祈りして。
2017年6月 4年一同