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ABOUT

演奏会の前に

12月22日(日)の中央大学音楽研究会混声合唱団 第九演奏会に先立ちまして、演奏会にお越しいただく皆様のために今回もWeb特設ページを開設いたしました。
今回のテーマは、《各楽章における音楽的見どころ》です。 全4楽章からなる交響曲第9番に用いたベートーヴェンの音楽的工夫とは一体どのようなものだったのか。楽しんでご覧いただけたら幸いです。

「第九」曲目解説ページへ

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INFO

中央大学音楽研究会混声合唱団 第九演奏会
開催日2013年12月22日(日) 13:15開場 14:00開演
場所オリンパスホール八王子
入場料2,500円(指定) 1,500円(自由)
演目【第1部】 メンデルスゾーン「野に歌う六つの歌 第三集 Op.59」
【第2部】 ベートーヴェン「交響曲第九番ニ短調」
指揮白石卓也
ソリスト ソプラノ友利あつ子
アルト西本会里
テノール大久保憲
バス大森いちえい
管弦楽アレクテ室内管弦楽団
合唱中央大学音楽研究会混声合唱団

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CAST

Conductor 白石 卓也

1961年高知県出身。1982年国立音楽大学に入学。鈴木惇弘氏に師事。学生時代より二期会、文化庁オペラ研修所等で副指揮者として多くのオペラの研鑽を積む。国立音楽大学を中退し、ウィーンに留学、カール・エスターライヒャー氏に師事した。1986年、シエナ・キジアーナ・アカデミー(イタリア)のオーディションに合格し、ゲンナディ・ロジェストヴェンスキー氏に師事する。その際、ルッセ交響楽団(ブルガリア)を指揮し、好評を博した。1991年にはアウディ・ダーティントン・サマーミュージックフェスティバル(イギリス)のオーディションに合格し、その際の演奏にて、ディエゴ・マッソン氏にその音楽性を高く評価された。中央大学音楽研究会混声合唱団音楽監督。帆船日本丸を愛する男声合唱団キャプテン。

Soprano 友利 あつ子

武蔵野音楽大学声楽科卒業。同大学院修了。二期会オペラスタジオ・マスタークラス修了。練馬文化センターにおいて東京ニューシティ管弦楽団と共演。これまでにモーツァルト『フィガロの結婚』、ビゼー『カルメン』、メノッティ『電話』、ドニゼッティ『愛の妙薬』などに出演。ヘンデル『メサイア』、バッハ『ロ短調ミサ』、ハイドン『四季』などの宗教曲や第九のソリストとしても活躍する他、各地でコンサートを開くなど幅広く演奏活動を行っている。新国立劇場では、一柳慧『光』声、R.シュトラウス『サロメ』奴隷、ワーグナー『ローエングリン』小姓に出演。中西八寿子、平田典之、田手道子、田島亘祥の各氏に師事。二期会会員、東京オペラ・プロデュースメンバー。

Alto 西本 会里

国立音楽大学声楽科卒業。第12回国民文化祭創作表現『帰郷』『チャルダッシュの女王』『ジャンニ・スキッキ』『魔笛』『フィガロの結婚』『愛怨』『カルメン』等のオペラや、モーツァルト『レクイエム』『戴冠式ミサ K.317』『ミサ・ブレヴィス K.275』、ベートーヴェン『ミサ曲ハ長調』『合唱幻想曲』『第九』、ノイコム『ミサ曲ハ長調』、ヘンデル『メサイア』等の宗教曲に出演。また恵比寿ガーデンプレイスでのバカラ『点灯式・第九』等のイベントや、新作オペラ、ミュージカル、コンサートでソリストとして活躍する他、合唱として多数のオペラや宗教曲など各種コンサートに出演している。第7回全日本ソリストコンテスト部門優秀賞受賞。東京オペラ・プロデュースメンバー。

Tenor 大久保 憲

1971年東京都生まれ。6歳より変声期を迎えるまでビクター少年合唱隊(現:TOKYO FM 少年合唱団)に在籍し、児童合唱、また子役ソリストとして『カルメン』『カーリューリヴァー』『トスカ』等、二期会、藤原歌劇団等、国内主要オペラ団体主催のオペラに多数出演。東京藝術大学音楽学部声楽科卒業。日本での演奏活動の後、イタリアへ留学。滞在中、ミラノにおいて、『リゴレット』『セビリャの理髪師』等のオペラ公演、また、コソボ義援金チャリティコンサート等に出演。東京シティフィル主催オーケストラルオペラ『ローエングリン』、NHKニューイヤー・オペラコンサート、東京二期会60周年記念公演『ナブッコ』等に出演。中央大学音楽研究会混声合唱団に於いては、第46回定期演奏会ハイドン『四季』のテノール・ソロ、ルーカス役、また、2010、2012年の第九演奏会で共演。榎本玲子、横山修司、高橋大海、U・ガルディーニ、M・レアーレ、A・ソルバーラ、L・オルミ、F・コレッリ、成田勝美の各氏に師事。二期会会員。

Bass 大森 いちえい

昭和音楽大学声楽科首席卒業。国立音楽大学大学院音楽研究科声楽専攻(オペラ)修了。二期会オペラスタジオ第36期研究生修了。1990年大学院修了オペラ『ドン・ジョヴァンニ』でオペラデビュー。その後『フィガロの結婚』『椿姫』などに出演。これらのオペラレパートリーの他にも『メサイア』『レクイエム』バッハの『カンタータ』『ミサ』『受難曲』、更には日本歌曲のソリストとしても幅広いレパートリーを持つ。サイトウキネンフェスティバルでは、『マタイ受難曲』のペテロ及び司祭役で、小澤征爾、ジョン・マーク・エインズリー、トーマス・クヴァストホフ、ナタリー・シュトゥッツマンと共演し、CDも録音。2002年には、田三郎作曲『無声慟哭』で、飯森範親、東京交響楽団とバリトンソロ共演、CD録音。中村健、桑原妙子、仁田ちさ、太田実、シュテファン・アルトナー、白石卓也の各氏に師事。現在、新国立劇場メンバーとして数々のオペラに出演中。

Orchestra アレクテ室内管弦楽団

白石卓也氏の提唱により、ホルン奏者の大貫ひろし、ヴィオラ奏者の小谷泉を中心に2005年に結成された。"アレクテ"とはアイヌの言葉で「あなたと私たちで奏でる」の意味を持ち、聴衆とともに音楽の感動を分かち合うという願いが籠められている。メンバーは多少流動的であるが、第一線で活躍する奏者によって構成される。
中央大学混声合唱団とは2005年の第42回定期演奏会(ハイドン:天地創造)から共演。

Chorus 中央大学音楽研究会混声合唱団

1951年設立。中央大学最大の公認組織である学友会文化連盟音楽研究会に所属。今年で創立60周年を迎える。1988年から音楽監督として白石卓也氏を、1997年からヴォイストレーナーとして大森いちえい氏を迎え、これまでにヘンデル「メサイア」、バッハ「ロ短調ミサ」、ハイドン「天地創造」「四季」、ベートーヴェン「荘厳ミサ曲」「交響曲第九番」など主にバロック音楽・古典音楽の宗教大曲等を題材に、作曲家の意図を忠実に再現することを基本理念とした音楽活動に取り組んでいる。演奏形態も作曲家オリジナルの編成を基本とし、国内外で活躍する独唱者、オーケストラを伴う定期演奏会を毎年主催する演奏活動は、国内アマチュア合唱団の中でも出色の存在となっている。

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HALL

オリンパスホール八王子

オリンパスホール八王子は、JR八王子駅南口再開発事業の一環としてサザンスカイタワー八王子の4〜10階にあたる部分に2011年4月にオープンしました。八王子市の玄関口にふさわしい健全な賑わいを創出する新たな文化の拠点となることを目的としたもので、正式名称は「八王子市民会館」ですが、オリンパス株式会社がネーミングライツを取得したため10年後の2023年3月まで「オリンパスホール八王子」というホール名がついています。

延べ面積は約10,300平方メートルで、客席数1,869席・最大収容数2,021名は多摩地域最大級です。囲み形式のバルコニー席により一体感が感じられる造りとなっています。多目的に利用されますが、ホール全体が楽器に見立てられ、クラシックコンサートの演奏に最適です。当団といたしましても本演奏会で2回目の利用となり、新しいながらも馴染みのあるホールとなっています。

さらに、このホールには最新の音響設備が備わっています。舞台上に設置された音響反射板は壁や天井にあたって跳ね返る音の角度や強さを調整して音の響きを見事に整えます。ホールの壁材と音響反射材にはアフリカ原産の「マコレ」という木材が使われています。この木材は水分含有分が少なく、乾燥による変形などの経年変化に強いことから楽器にも使用される木材であり、ホール全体が楽器と言われる所以でもあります。

(文責:オーケストラ部 長谷川直輝)